車両保険の金額はどうやって決まるの？保険金額の目安について解説

自動車が事故やトラブルなどに遭遇したときに、自動車の損害を補償してくれるのが車両保険です。修理や買い替え・ローンの返済など、さまざまな使い道に使用ができます。ですが、その車両保険の金額がどのように決まっているのか知らない人もいるでしょう。こちらの記事では、車両保険の金額について解説します。保険金額の目安や決め方などもあわせて紹介していきます。

車両保険の金額はこちらで決められる？

結論からいうと、車両保険の金額は決められません。保険金額はさまざまな要素から金額が決まるものなので、ある程度の金額の幅から設定が可能なので、その点を踏まえてから契約しましょう。たとえば自動車の初年度登録年月や型式などで時価額を出し、それを基準に保険金額の範囲がある程度決まります。

 

そもそも車両保険金額ってなに？

車両保険で補償される保険金額の上限を「車両保険金額」といいます。自動車が事故やトラブルで損害を負った場合、修理費用として保険金による補償がうけられますが、最大でも車両保険金額までしか補償されません。とはいえ、金額にはある程度幅を持った設定が可能で、「150万～180万円」という風に表されます。基本的に高い金額にすると保険料も高くなるので、その点も気をつけておきましょう。

 

車両保険金額はどうやって決まる？

車両保険金額は自由に決められず、保険会社がある程度金額を設定しており、それを決めるひとつの基準が「時価」です。おもに新車と中古車の場合で異なるので、それぞれ解説をしていきます。

新車の場合

新車で購入した場合、自動車の購入金額がそのまま車両保険金額として設定されます。具体的にいうと、車両本体価格にオプションや付属品の価格・消費税を含めた金額です。自動車重量税や自賠責保険料、オプションの設置にかかったサービス料などは含まれません。オプションや付属品の例として、カーナビゲーションやETC車載器・発煙筒やバイザーなどが該当します。

中古車の場合

中古車を購入した場合、購入金額と車両保険金額が同じになることはほとんどありません。グレードや年式などが同じ程度の自動車の平均金額を時価といい、購入した際の時価が保険金額の上限と設定されます。まれな話ではありますが、購入金額と車両保険金額の上限に大きな差が生まれることもあります。あまりにも大きな場合、保険会社にその旨を相談し上限を決める流れになるでしょう。

 

車両保険の保険料をおさえる方法はある？

加入しておくと万が一の事故でも頼りになる車両保険ですが、つけることで毎月の保険料が高くなってしまいます。つけたいけど保険料はなるべくおさえたい場合、以下の方法があるので参考にしてみましょう。

「エコノミー型」を契約する

車両保険は2種類のコースがあり、補償範囲と保険料が異なります。エコノミー型は保険料が安くなっているので、こちらを選ぶと保険料をおさえることが可能です。その分補償範囲が狭まってしまい、基本的に当て逃げや単独事故などは補償されません。保険会社によって補償範囲が違うので、事前に確認をしておきましょう。

免責金額を高くする

免責金額は修理の際に自分で負担する金額のことで、高く設定しておくと車両保険が抑えられます。免責金額をあげると保険会社の負担を減らすことになるので、保険料をさげるなら高くしておきましょう。事故が起こった際は自己負担が大きくなるので、その点だけ注意しておきましょう。

保険を使わないのもひとつの手段

もし事故を起こして修理が必要になった場合に、あえて車両保険を利用しないのもひとつの節約方法です。その理由として、保険の等級があげられます。車両保険を使用すると、基本的に1～3等級ダウンしてしまい、翌年以降の保険料が高くなってしまいます。修理金額によっては保険で賄わず、全額自己負担にしたほうが結果的にお得です。

1等級上げるのに1年かかり、3等級ともなると3年は無事故でいないと元の等級に戻りません。事故が起きたときに保険を使うことで、保険料がどれだけ変わるか考えておきましょう。

古い車の場合はあえて付けない選択も

中古車や購入して何年も経過した自動車なら、あえて車両保険を付けないことも選択のひとつです。購入した時点の時価額が保険金額に設定されているので、新車のうちは手厚い保障がうけられます。ところが中古車や年数が経過した自動車の場合、時価額が安いことが多く補償に期待がもてません。その点を考慮して、車両保険を付けない・外してしまうのもひとつの手です。

 

まとめ